ベランダで手軽に育てる健康野菜!オカワカメの栽培方法

健康志向の高まりとともに注目されている野菜の一つに、「オカワカメ」があります。ワカメのようなぬめりがあり、栄養価が高いと言われるオカワカメは、実はベランダでも比較的簡単に育てることができるんです。

今回は、この不思議でおいしいオカワカメの栽培方法について、詳しくご紹介いたします。ぜひ、ご自宅のベランダで育てて、採れたての新鮮なオカワカメを味わってみませんか?

オカワカメってどんな植物? 基本情報

まずは、オカワカメがどんな植物なのかを知っておきましょう。

  • 名前:
    • 和名:アカザカズラ
    • 通称:オカワカメ
    • 漢字:陸若布
  • 科: ツルムラサキ科
  • 原産国: 熱帯アジア
  • 成育適温:
    • 気温: 20℃~30℃
    • 地温: 20℃以上

オカワカメは、名前の通りつるを伸ばして生長するツル性の植物です。暖かい地域が原産のため、寒さには弱い性質があります。

ベランダでオカワカメを育ててみましょう!

オカワカメは、一度根付けば比較的丈夫で、病害虫の心配も少ないため、ベランダ菜園初心者の方にもおすすめです。

1.育てる場所

日当たりと風通しの良い場所を選んでください。ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因となることもありますので、心配な場合は午後に日陰になるような場所や、日よけを設けるなどの工夫をすると良いでしょう。

2.鉢と土の準備

  • 鉢(プランター): つるが伸びるので、ある程度の大きさがある深めのプランターがおすすめです。標準的な65cmプランターなどで十分に育てられます。
  • 土: 水はけの良い、野菜用の培養土を用意しましょう。市販のベランダ菜園用の培養土で問題ありません。

3.植え付け

オカワカメは、苗から育てるのが一般的です。春から夏にかけて(気温が十分に上がってから)苗を植え付けます。

苗をポットから優しく取り出し、根鉢を崩しすぎないように注意して、準備した鉢の中央に植え付けます。複数の苗を植える場合は、株間を20~30cmほど空けましょう。植え付けたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。

4.水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。特に夏場は土が乾きやすいので、朝晩2回水やりが必要になることもあります。水切れを起こさないように注意しましょう。

5.肥料

植え付け時に、土に元肥(植え付け前に土に混ぜ込む肥料)を加えておきましょう。生育期間中は、液肥を10日~2週間に一度程度、規定の倍率に薄めて与えると、葉つきが良くなります。

6.支柱・ネットの設置

オカワカメはつる性植物なので、つるが伸びてきたら支柱を立てたり、ネットを張ったりして誘引してあげましょう。グリーンカーテンのように仕立てることも可能です。つるが絡みやすいように、早めに準備しておくと良いでしょう。

7.増やし方(挿し芽)

オカワカメは、切ったつるを土に挿しておくと簡単に根付いて増やすことができます(挿し芽または挿し木)。元気なつるを10~15cmほどの長さに切り、葉を数枚残して下の葉を取り除き、湿らせた土に挿しておきます。根が出てきたら、新しい鉢に植え替えて育てられます。

8.病害虫について

比較的病害虫には強い植物ですが、まれにアブラムシなどがつくことがあります。見つけたら早めに対処しましょう。

収穫を楽しもう!

オカワカメは、葉っぱが大きくなったら順次収穫できます。下の葉から摘み取るようにすると、長く収穫を楽しむことができます。

採れたての葉は、さっと熱湯で湯がくと鮮やかな緑色になり、ぬめりが出てワカメのような食感になります。おひたしや和え物、汁物の具材としてはもちろん、天ぷらにしてもおいしくいただけます。

オカワカメ栽培の注意点

  • 寒さに弱い: オカワカメは冬の寒さに弱いため、多くの地域では一年草として扱われます。暖かい地域であれば、軒下などで霜よけをして冬越しできる場合もあります。
  • つるがよく伸びる: 生育が旺盛なので、つるが伸びすぎないように、定期的に摘心(つるの先端を摘むこと)や剪定を行うと、脇芽が増えて収穫量が増えます。

おわりに

栄養たっぷりで育てやすいオカワカメ。ぜひ、ベランダで育てて、自家製オカワカメの味を堪能してみてください。緑のカーテンとしても楽しめますよ。

この情報が、あなたのベランダ菜園の一助となれば幸いです。

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