「寒い時期は育てる野菜がない…」
冬のベランダ、少し寂しくなっていませんか?
実はこの季節こそ、ホウレンソウ(ほうれん草)が美味しく育ちます。プランターひとつで育てられるので、ベランダ菜園にぴったりの緑黄色野菜です。
「種をまいたのに発芽しなかった…」という声もあります。
ホウレンソウは種まきに少しコツが必要ですが、ポイントさえ押さえれば失敗しにくく、長い季節にわたり栽培できる野菜です。
外葉から少しずつ採る「かき取り収穫」を使えば、長く収穫を続けられるのも魅力。市販品とはひと味違う、優しい香りとまろやかな甘さが楽しめます。
「寒締め(かんじめ)」では冬の寒さにあたることで糖度が上がります。お店で売っている「縮みほうれん草」のように、えぐみが少なく濃い甘さのホウレンソウが収穫できます。
この記事では、初心者さんでも失敗しにくいように
芽出し→種まき → 間引き → 追肥 → 冬の管理 → 収穫
までを手順ごとにわかりやすくまとめました。
また気になるほうれん草のシュウ酸・調理例・「大きくならない」などのホウレンソウ栽培によくあるお悩みと解決策についてもご紹介しています。
今年の冬は、ベランダから「寒さで甘く育つホウレンソウ」を収穫してみませんか?
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ホウレンソウはどんな野菜?

ホウレンソウの基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 / 和名 | Spinacia oleracea / ホウレンソウ(菠薐草・法蓮草) |
| 分類 | ヒユ科(旧アカザ科)ホウレンソウ属 |
| 原産地 | 中央アジア〜西アジア(ペルシャ地方) |
| 栽培難易度 | ★★★☆☆(やや注意) |
| 特徴 | ・緑黄色野菜の代表格 ・ 寒さで甘みが増す ・酸性土壌を嫌う(※市販培養土ならほぼ調整済み) ・かき取り収穫で長く楽しめる |
| 連作障害 | あり(1〜1.5年あける) |
| 土壌酸度(pH) | 6.5〜7.0(中性〜弱アルカリ性) ※土づくりをする場合は、苦土石灰で調整必須 |
| 種子の光発芽性 | 嫌光性(光を避け、しっかり土をかけて暗くすると発芽しやすい) |
| 種まき(植え付け)時期 | 秋冬まき:9月下旬〜2月(最適は10月中旬〜11月下旬) 春まき:3月〜5月 ※秋まきが最も育てやすく甘くなる |
| 収穫時期 | 11月〜翌1月頃(秋まきの場合) |
| 成育適温 | 15〜20℃(冷涼な気候を好む) |
| 株間・条間 | 株間8cm・条間15cm |
| 収穫までの目安 | 種まきから約40〜60日 |
| 草丈 | 約20〜30cm |
| 日当たり | 日なた(日当たりが良い方が生育安定、半日陰でもゆっくり育つ) |
| 耐暑性 | 弱い(高温・長日でとう立ちしやすい) |
| 耐寒性 | 強い(霜に当たっても枯れにくい) |
| プランターサイズ | 標準:深さ15〜20cm/容量12L程度(かき取り収穫向き) 深型:深さ20cm以上/容量20L程度(株ごと収穫・安定生育向き) 鉢:深さ15〜20cm、直径20〜25cm、容量4〜5L以上 袋栽培:袋に半分〜3/4の土を入れる ※株ごと収穫や安定生育を目指す場合は深型/容量大を選ぶ |
| 病害虫 | 立ち枯れ病、べと病、アブラムシ、ヨトウムシ、ネキリムシ |
| 栽培ポイント | ・pH調整は種まきの2週間前に苦土石灰を投入 ・発芽までは土を乾燥させない ・初期生育はゆっくりなので、間引きや水やりは慎重に ・防虫ネットで害虫を防ぐ ・とう立ちに注意する |
ホウレンソウの特徴
ホウレンソウは、中央アジア原産の緑黄色野菜で、世界中で広く栽培されています。
葉は濃い緑色で、根元は鮮やかな赤色をしているのが特徴です。
冬の寒さに当たると葉に糖分を蓄え、甘みが増すのが大きな特徴で、ベランダ菜園ならさらに食べやすく柔らかい葉が収穫できます。
ホウレンソウの旬は冬!
ホウレンソウは栽培技術の進歩により一年中流通していますが、本来の旬は冬(11月〜2月頃)です。寒さにあたることで甘みが増し、栄養価も高くなります。
この時期は市場にも「寒締めほうれん草」や「縮みほうれん草」などが流通します。
栄養価の高さ!
「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるほど栄養が豊富です。
- ベータカロテン(ビタミンA): 粘膜や皮膚の健康維持、抗酸化作用。
- ビタミンC: 鉄分の吸収促進、抗酸化作用、美肌効果。冬採れのものは特に豊富。
- 葉酸: 赤血球の生成を助ける(造血作用)。ほうれん草から発見されたため「葉酸」と名付けられた。
- 鉄: 貧血予防に欠かせないミネラル。
- カリウム: 体内の塩分(ナトリウム)を排出するのを助ける。
- ビタミンK: 血液の凝固や骨の形成に必要な栄養素。
ホウレンソウをベランダ菜園で育てる:メリット3つ!
ホウレンソウをベランダで育てれば、いつでも採れたてを食べることができます。栄養豊富で柔らかい葉をすぐに調理しておひたしや炒め物、サラダなどさまざまに楽しむことが可能です。
さらにベランダ菜園ならではのメリットがあります。
- 「種まき時期」が長い
- 「かき取り収穫」で長く楽しめる
- 「寒締め」を好きな時にできる
①種のまき時が長く、短期間で収穫も可能
ホウレンソウは品種を上手に選べば、秋から春までと種まき時期を長く取れます。ベビーリーフなら収穫までの日数も早いので、ベランダで何度も栽培可能。
②「かき取り収穫」で長く楽しめる
外葉から順に収穫する「かき取り収穫」で株を引き抜かずに、長期間収穫が可能。少量ずつなど食べたい分だけ収穫できるのも魅力です。
③「寒締め」が好きな時にできる
冬の寒さを利用すると、葉に糖分がたまり甘みが増します。ベランダでお好みの時期に「寒締め」すれば、お店で見かけるような「縮みほうれん草」のように肉厚で甘いホウレンソウを家庭で気軽に楽しめます。
ホウレンソウの品種
ほうれん草の3つの系統と特徴:東洋種・西洋種・雑種
ホウレンソウには東洋種・西洋種・両者を交配した雑種(F1種)があります。
- 東洋種:固定種や伝統種など、主に日本在来の系統
- 西洋種:葉が大きく多収・耐寒性あり
- 雑種・交配種(F1種):病気に強く、生育が安定して初心者向け
- 異なる品種の特徴を組み合わせて作られた交配種
- 病気に強く、発芽率や生育が安定している
- 家庭菜園や初心者にも育てやすい品種が多い
ベランダ菜園では、種まき時期や収穫方法に合わせて品種を選ぶと、失敗が少なく、長く収穫を楽しむことができます。
ほうれん草の系統別の比較表(東洋種・西洋種・雑種)
| 項目名 | 東洋種 | 西洋種 | 雑種(F1種) |
| 主な葉の形 | 切れ込み が深い (剣葉) | 丸み を帯びる (丸葉) | 両者を 組み合わせた 多様な形 |
| 根元の色 | 赤みを帯びる ものが多い | 緑色 のものが多い | 品種 により様々 |
| 風味・食感 | 葉が 柔らかく 甘み・風味が強い | 葉肉が 厚く 食べ応えがある | 甘みと 食感の バランスが良い |
| とう立ち耐性 | 弱い (とう立ちしやすい) | 比較的 強い (とう立ちしにくい) | 最も強い (晩抽性に優れる) |
| 病害虫耐性 | 比較的 弱い (品種による) | 中程度 (品種による) | 強い (べと病抵抗性を持つ品種が多い) |
| 秋冬まき適性 | 最適 (甘みが増す) | 適している | 最適 (安定した多穫) |
| 春まき適性 | 非推奨 (とう立ちしやすい) | 適している | 最適 (特におすすめ) |
種まき時期ごとの品種選び:秋冬まき・春まき
- 秋冬まき(9〜10月頃)
どの系統でも育てやすい- 甘みや風味を重視するなら東洋種
- 安定した生育や収量を重視するなら雑種・交配種(F1種)がおすすめ
- 春まき(2〜3月頃)
とう立ちしにくい春巻きに対応している品種を選ぶ- 雑種(F1種)・西洋種が育てやすい
- 東洋種は避ける方が無難
- 初心者の方
季節を問わず、安定した収穫を目指すなら雑種・交配種(F1種)を選ぶと失敗が少ない- 種袋に「晩抽性(ばんちゅうせい)」や「病気に強い」などと書かれている品種なら、さらに安心
ホウレンソウの品種まとめ
- 東洋種:細葉・赤根。うま味抜群。寒さに強く、晩秋〜冬どり向き。
- 西洋種:広葉・肉厚。株張りがよく多収。抽苔が遅く育てやすい。春まき・秋冬まきに対応。
- 雑種(F1種):病気に強く、株がそろいやすい。育てやすく初心者さん向け。
ベランダ菜園では、うま味の強い東洋種と、たくさん取れる西洋種、育てやすい雑種(F1種)を、プランターの中を区切って種をまいたり、鉢ごとに品種を変えて育てるなど、複数の種を少量ずつ楽しむことも可能です!
ホウレンソウの種を紹介:初心者さんもたくさん採れる!
ホウレンソウは種から育てるのが一般的です。
ホウレンソウの根は直根性(ちょっこんせい)といって長く深く伸びるため、一度移植すると根が傷つきやすく、生育が大きく妨げられる傾向があります。このため、ホウレンソウは種を直接まく「直播き(じかまき)」で育てるのが基本です。

ホウレンソウの種は園芸店・ホームセンター・ドラッグストア、100円ショップやネットショップなどでも手軽に入手できます。
ここでは、初心者の方にもおすすめの品種を選びました。
東洋種:おいしさ抜群!とう立ちに注意
昔ながらの風味と甘みが魅力ですが、とう立ちしやすい(花茎が伸びやすい)という欠点があります。秋〜冬の寒冷期に特化して栽培するのがおすすめです。
日本ほうれん草
- 昔ながらの風味と優しい甘み
日本在来種ならではの独特の風味と強い甘みが特徴。アクが少なくホウレンソウ本来の味が楽しめる。 - 東洋種の証、鮮やかな赤い根元
葉は細めの剣葉で、根元が鮮やかな紅色に色づく。
この伝統的な姿と、豊かな栄養、甘みが魅力。
種にはトゲがあるので注意(種のない改良版もあり)。 - 秋冬まき限定!
寒さに強く、霜にあたることで甘みが凝縮するため、最も美味しいのは秋まきで冬に収穫する時期。
春まきは避けて育てる。
西洋種:たくさん取れる!とう立ち遅め
葉肉が厚く、ボリュームがあるため、収量が多く見込めます。東洋種に比べてとう立ちしにくいのが利点です。
アーリージャイアントリーフ
- 名前の通り「早くて大きい」!生育旺盛な多収品種
その名の通り、早く育つのが特徴の西洋種。株張りが良く葉が大きくなるため、一度にたくさんの収穫を期待できる。 - 肉厚でしっかりとした食感とボリューム
葉は丸葉で肉厚に育ち、食べ応えがある。
炒め物やソテーなど、加熱調理でボリュームを出したい料理にもおすすめ。 - 比較的育てやすく、幅広い作型で活躍
西洋種の特性として、とう立ちしにくい傾向があるため、春まきから秋冬まきまで比較的幅広い季節で栽培しやすいのが魅力。
この他に、ノーベル・ヴィロフレイなどの海外品種もあります。
雑種・交配種(F1種):育てやすい!良いとこ取り
病気に強く、生育が安定しているため、初心者の方におすすめです。発芽率も安定している品種が多く、収量も期待できます。種袋に「病気に強い」や「とう立ちしにくい」と書かれている品種を選ぶと失敗しにくいです。
オシリス
- 「べと病」に強い!初心者さんも安心
ホウレンソウの主な病気「べと病」に対して抵抗性を持つ。病気で失敗するリスクを大幅に減らせる。 - 耐寒性・耐湿性・土壌適応性があり生育が早く安定!
生育が旺盛で、株のまとまりも良好で収穫がしやすい。火山灰土壌から水田の裏作まで栽培可能。
秋冬まき・春まきまでまき時が長く、育てやすい品種。 - 肉厚でボリューム満点!食味も◎
葉は肉厚に育ち食べ応えがある。食味も良く様々な料理で楽しめる多収穫品種。
低温伸長性・耐湿性があり、日陰が多く土が乾きにくい我が家のベランダにも適応してくれています。
あまうまほうれん草 まほろば
- 甘さとえぐみの少なさ
名前のように甘さがあり、おいしいホウレンソウ。 - 昔ながらの葉の形状
切れ込みのある葉は昔ながらのほうれん草の姿で、横に広がりにくく収穫がしやすい。 - 初心者でも育てやすい多収穫品種
秋まきに特化。べと病に強く、寒い中でも生育も旺盛でたくさん収穫できる。
強力オーライ
- 名前通り「強力」!病気に強くて育てやすい
ホウレンソウ栽培で心配な「べと病」に強い耐病性を持ち、生育も旺盛。初心者の方でも失敗が少なく、安心して栽培できるお助け品種。 - とう立ちが遅く、まき時期が広い万能性
とう立ち(花芽が伸びること)が遅い「晩抽性」があり、涼しい秋冬まきはもちろん、春まきにも対応できる万能さ。 - 株張りが良く、たっぷり採れる多収穫
株ががっしりと大きく育ち、葉が広めで、株ごと収穫でも外葉から摘む「かき取り収穫」でも、ボリューム満点の収穫が期待できる。
ホウレンソウの苗
ホウレンソウは種から育てるのが一般的ですが、
- 「種まきの手間を省きたい」
- 「発芽に失敗したくない」
- 「種まきが遅れてしまった」
- 「植え付け時期をずらしたい」
といった場合には、手軽に苗を購入しても栽培できます。
ホウレンソウの苗の紹介
ニーズに合わせて一部のホームセンターや園芸店、オンラインショップなどで取り扱いがあります。
ホウレンソウの苗を植える場合の注意点
苗を購入する場合は、直根性のホウレンソウの根が傷つかないよう、以下の点に注意しましょう。
- 根鉢を崩さない: 植え付けの際は、ポットから根鉢(根と土が固まった部分)を崩さずに、そのままそっとプランターの土に植え付けます。
- ストレスを与えない: 植え付け直後に急激な環境変化(強い日差しなど)を与えず、ストレスによるどう立ちを軽減するよう管理します。
ホウレンソウ栽培:必要な道具・資材一覧
土の準備(酸度調整・市販の培養土はそのままOK)
市販の元肥入り野菜用培養土を使う場合は、基本的にそのままプランターに入れても大丈夫です。
ホウレンソウは中性〜弱アルカリ性を好むため、土づくりをする場合は苦土石灰でpHを調整します。
市販の元肥入り野菜用培養土を使うと、酸度調整や肥料調整の手間を省けます。
おすすめ培養土はこちらの記事でも紹介しています。

・ホウレンソウにも最適!元肥入り野菜用培養土
・土づくりをする場合は、苦土石灰などを投入してなじませます。
苦土石灰は2週間前に投入
有機石灰は混ぜてすぐ植え付け可能
プランター選びのポイント(サイズ・深さ・容量)
ホウレンソウは直根性(ちょっこんせい)といって縦に長く根を張るの野菜です。ベランダ菜園で育てる場合も、タネをまく際に深さのあるプランターを選ぶと、根がしっかりと伸びて安定した生育につながります。
- 深さ20cm以上の深型プランターが最適
- 袋栽培では、省スペースで深さを出して育てることが可能
- 60cmの標準プランターや、8号鉢などでも収穫を楽しめる
(収量は少なくなるが、ベランダのスペースが限られている場合に有効)
深型プランター 引越し前の住居ではこちらで育てていました。収量が多く満足感があります。
標準プランター・鉢底網つき
根張りが良くなるスリット入りの8号鉢
補助資材(不織布・厚手の透明ビニール袋)
ホウレンソウのプランター栽培では、不織布とビニール袋を使用します。支柱は立てないでOKです。
・保温・保湿で生育を促進 アブラムシやヨトウムシなどの害虫からも葉を守ります
・発芽までビニール袋をかけて保温します(シャカシャカ音がしない厚手タイプ)
70Lサイズ
大きめのプランター用には90Lサイズ
ホウレンソウの種まき:秋冬まき(9月下旬~2月中旬)・春まき(3月中旬~5月中旬)

種まきの時期
ホウレンソウは秋まきと春まきの両方が可能ですが、秋まき(9月下旬~11月)が最も育てやすく、葉に甘みが出やすいのでおすすめです。
春まき(3月~4月)でも栽培できますが、高温や長日条件でとう立ちしやすいため注意が必要です。春まきに適した種を選ぶことがポイントです。
秋まき:9月下旬〜11月(甘みが出やすく育てやすい)
春まき:3月〜4月(高温でとう立ちしやすいので注意)
発芽率アップのコツ(浸水・光・温度)
- 種の浸水:ホウレンソウは硬実性のため吸水しにくい
(加工済みの種を除く) - 光条件:種は嫌光性
- 温度:発芽適温は15~20℃
種の浸水(芽出し)
ホウレンソウの種は硬く、水を吸うのに時間がかかります。このような硬実性種子(こうじつせいしゅし)は、催芽処理(芽出し)として、一晩ほど水に浸すと発芽がそろいやすくなります。
ただし、以下の種は浸水せずそのまま播くようにしてください。
- ※プライミング処理などの加工された種子
- プライミング種子(水分量を調節し発芽直前で乾燥)
- エボプライム種子(かたい果皮を薄くやわらかく加工)
- ペレット種子(被膜加工された種)
- コーティング種子(薬剤や着色があるもの)
- ネーキッド種子(外皮や殻を除いたタネで、保護処理や殺菌剤が施されている)
これらの種は加工の特性上、浸水すると被膜がとれたり発芽条件が崩れることがあります。
※プライミング処理とは:発芽を促進する処理(クリックで開閉します)
プライミング処理とは、種まき前に水分・温度を調整して発芽準備を整える技術です。
発芽がそろいやすくなり、苗の管理もしやすくなります。
(プライミング種子・PRIMAX・エボプライムなどと表記されています。)
メリット
- 発芽率が高い
- 発芽がそろう
- 発芽までが早い
- 管理がしやすい
注意点
- 乾燥に弱いものがあるので、密封して冷暗所で保存
- 一般種子よりやや高価なことがある
発芽が揃いにくい野菜(ホウレンソウ、ニンジン、レタスなど)では、初心者の方も扱いやすくなります。

浸水や催芽処理の詳しい方法は、こちらの記事でも解説しています。あわせてご覧ください。

光条件の管理(嫌光性)
ホウレンソウの種は嫌光性です。
1cmほどしっかり土をかぶせると発芽しやすくなります。
温度管理
発芽適温は15~20℃で、涼しい環境を好みます。
10月中旬以降は、発芽まで不織布+ビニールで保温すると安心です。
種まきの方法(すじまき・点まき・ばらまき)
ホウレンソウの種まきは、プランターや鉢のサイズや目的に合わせて3種類の方法があります。それぞれの特徴を押さえて、効率よく育てましょう。
- プランターの端に沿って2列程度まく方法(列間12〜15cm)
- 株間が揃いやすく、隣同士の葉が競いながら成長
- 深型・標準プランターでの栽培に最適
すじまきの方法はこちらのかつお菜の育て方【7ステップで解説】種まきの作業の記事においても、写真付きで紹介しています。
- 5〜8粒ずつまとめてまく方法
- 複数株のまとまりごとに15cmほどあける
- 株の数を調整しやすく、間引きの手間が少ない
- プランター全体に均等にばらまく方法
- 発芽後に1回の間引きが必要、主にベビーリーフとして収穫
- 少ないスペースで栽培可能、初心者でも気軽に種まきができる
【9ステップで解説】:ホウレンソウ種まきの作業(袋栽培・ハイブリッド方式)
今回は培養土を使用した後の袋に円周にすじまき・中央に点まきのハイブリッド方式で種まきを行いました。手順は以下の通りです。
プランター・栽培袋の準備
- 袋に穴を開ける
- マチを作る(ガムテープなどで止めても)
- 鉢底石を入れる(必要に応じて)




野菜用培養土を袋に入れる
- 培養土を軽く湿らせる
- 野菜用培養土を袋に入れる
- 数回袋を落とし、軽く手で押さえて平らにならす
(土の表面が凸凹していると種が偏るため注意)





円周にすじまき
- 袋の端に沿って土に1cmの穴をあけるか、浅い溝を作る
- 種を1粒ずつまたは1列ずつまく
(今回は種が流れにくいように割り箸で穴を1つずつあけました)


中央に点まき
- 袋の中央部分にも4箇所穴を開け、1粒づつ種を置きました
(今回はプライミング処理済み種子のため、浸水せずに播種)


鎮圧
- 軽く土をかぶせてる
- 土の高さが平らになるよう押さえる



水やり
- たっぷりと水やり
- 底から水が流れてくるまで





ビニール袋をカット
- 底の閉じている方に、直径約5cmの穴をあける




不織布をかける(保湿・保温)
- 土が乾かないように
- 不織布でおおうと発芽が安定
- 防虫ネット・支柱は無してOK

発芽までビニール袋をかける(シャカシャカしないタイプ)
- さらに上から厚手のポリ袋をかける
- 発芽したら、ビニール袋をはずす
- 11月以降の寒さが続く場合は、ビニール袋をかけたままで生育を促してもOK
(とう立ちに注意)

ホウレンソウを元気に育てるには、プランターの置き場所と水やりの管理などが重要です。冬のベランダでもしっかり育てるポイントをまとめました。
【重要】夜間の明かりに注意!:ホウレンソウのプランター置き場所
ホウレンソウは夜間も光に当たると花芽が立つ「とう立ち」が早まり、葉が硬くなって味も落ちやすくなるので注意が必要です。
ベランダ菜園における夜間光の影響
街灯や室内の明かりが夜間に当たると、ホウレンソウは「昼の時間が長い」と認識することがあります。これが「長日(ちょうじつ)条件」となり、とう立ちを促進する要因の一つとなる可能性があります。具体的に、どのような状態が望ましいか、画像で見てみましょう。
ベランダにおける夜間の明るさ比較
ベランダが暗い | ベランダが明るい |
| 街灯や部屋の 光がない | ライトや部屋の 光が届いている |
とう立ち対策:置き場所の管理と品種選びのポイント
ホウレンソウは日長や高温の影響で花芽が立つ「とう立ち」を起こしやすくなります。ベランダやプランター栽培では、夜間にの光を防ぐことが収穫期間を長くするためのポイントになります。
- 夜間は街灯や室内光が直接当たらない場所に置く
- 夜間はプランターを段ボールなどでおおう
- 厚手のカーテンで部屋からもれる明かりをさえぎる
- 葉が柔らかいうちに早めに収穫する
- とう立ちが遅い「晩抽性(ばんちゅうせい)」の品種を選ぶと、収穫期間を長く確保できます。
- 西洋種(丸葉タイプ)は日長への感応が鈍く、とう立ちが遅い傾向があります。
- 東洋種(切れ葉タイプ)は日長に敏感で、暖かくなると早くとう立ちすることがあります。
このように栽培環境を整えたり、選ぶ種の品種によってとう立ちによる失敗を減らせます。この他にも初秋や春の高温期には水やりや風通しを工夫するなど、株のストレスを減らすことも大切です。
その他置き場所の注意点
- 日当たり
日なたを好みますが、半日陰でも栽培可能。 - 高さと光の確保
プランターを少し高く置く、周囲の物を移動して光を確保すると生育が安定。 - 風通し
湿気がこもると病害虫が発生しやすいため、風通しの良い場所を選ぶ。
半日陰ではゆっくり育ち柔らかい葉が収穫できますが、気温の低い時期は、光量が少ないと生育が遅れたり、徒長気味になることもあります。
- ゆっくり育ち、柔らかい葉が収穫できる
- 土が乾きにくいので、加湿に注意
- 日中の光が当たる場所に移動
ホウレンソウの初期生育はややゆっくりで、発芽後も株が安定するまで水分量の調整や間引きが必要です。
ホウレンソウの水やり:冬場は11〜12時ごろ(あたたかい時間帯)
ホウレンソウの生育初期は特に湿気を嫌います。
土の表面が乾いたら、11時〜12時頃までの比較的あたたかい時間帯に水を与えるのが基本です。
- 土の表面が乾いたら、11〜12時ごろ(あたたかい午前中)
- 生育初期には、さっと与える
- 暖かい時間帯に
- 苗にやさしく
- 過湿に注意
- 過湿は根腐れの原因になるため、プランターの底に水がたまらないよう注意してください。
- 発芽直後や苗が小さい時期は、土が乾燥しないように霧吹きやミニペットボトルジョウロで表面を湿らせると安定します。
- 気温が低い日には、朝ではなく昼間に水やりすると土が凍るリスクを避けられます。
ホウレンソウの間引きと土寄せ:元気な株を育てるコツ
ホウレンソウは発芽後、苗が密集すると栄養が十分に行き渡らず、株が小さくなったり病害虫が発生しやすくなります。間引きと土寄せを行うことで、株の生育が安定して長く収穫を楽しむことができます。
また間引き菜を活用することで、無駄なくベランダ菜園を楽しめます。
間引きの目安
発芽したら早めに間引き、株間を確保します。
その後は「隣同士の葉先がふれあうようになる頃」を基準に間引きします。
ホウレンソウは初期生育が比較的に遅く株間もせまく育てるため、小さい株や根を痛めないように2回目以降の間引きはハサミを使用します。
- 1回目:双葉が開いたら(株間2cm)
- 2回目:本葉2〜3枚(株間4cmに)→ここからハサミで
- 3回目:本葉4〜5枚(株間8cmに)最終
- 1回目:双葉が開いたら(約4〜5本残す)最終
間引きを少なく、そのまま育てる
- 1回目:双葉が開いたら(株間2cm)
混み合っているところを間引く - 以降、使う分ずつ間引き→ここからハサミで
- 最終的な株間:(筋状は8cm間隔・点まき状は株間15cmに)
間引き菜の活用法
- おひたし、味噌汁、スムージーなどに利用可能
- 柔らかくて風味も良いので無駄なく食べられます
ホウレンソウの土寄せ
土寄せも間引きのタイミングで行うと株が安定し、葉の成長が促進されます。
株元に土を寄せて支えることで、倒れにくくなり根の乾燥も防げます。
ホウレンソウの追肥
ホウレンソウは収穫を続けると栄養を消費するため、追肥で株に必要な養分を補うことが大切です。プランター栽培でも収穫量を維持できます。
追肥のタイミング
本葉3〜4枚の頃から
- すじまき:2回目の間引きの後
- 点まき・ばらまき:本葉が3〜4枚
本葉7〜8枚
かき取り収穫の場合:収穫のたびに
- 土寄せも同時に行うと効果的です。
- 基本は2回。かき取り収穫の場合には少量ずつ追肥すると、株が疲れずに長く楽しめます。
追肥の方法
説明書に記載された規定量を与えます。
- 液体肥料の場合
- 水やり時に混ぜて与える
- 化成肥料の場合
- 株の周囲に軽くまき、土と混ぜ込むように軽く土寄せする
追肥のポイントまとめ
- 追肥は少量ずつ、株の様子を見ながら行うと失敗が少ない
- 間引き+土寄せ+追肥をセットで管理すると株が元気に育つ
- 肥料が多いと、とう立ちしやすくなるので注意する
葉もの野菜には薄めの倍率で使用することができる
果菜類にも同じ倍率で使用できる(リン酸成分が多いので与え過ぎはとう立ちに注意)
ホウレンソウの病害虫対策
ホウレンソウは冬の寒さに強いですが、湿気や密植によって病害虫が発生することがあります。ベランダ菜園においても対策しましょう。
主な病気と対策
- 立ち枯れ病
- 発芽後の小さな苗がしおれたり消えてしまう。
- 有機質が多く水はけの悪い土で起こりやすい。
- べと病
- 葉に白い粉状の斑点が出る
- 予防:風通しを良くし、過湿を避ける
- モザイク病
- 葉にまだら模様が出て成長が遅れる
- 予防:感染株は早めに撤去し、手や道具の消毒を行う
主な害虫と対策
- アブラムシ
- 若葉に集まり汁を吸う
- 防除:防虫ネットで物理的に防ぐ、発生時は早めに洗い流す
- ヨトウムシ
- 夜間に葉を食害
- 防除:見つけ次第取り除く
- ホウレンソウケナガコナダニ
- 葉の表面に小さな点状被害
- 防除:乾燥を避け、発生時は水で洗い流す
病害虫対策のポイント
早期発見・早期対処が被害を最小限にするコツです。葉の色や表面を日々観察し、異変があれば早めに対応しましょう。
- 加湿にしない、土を乾かし気味に
- 苗の密集を避ける
- 不織布は防虫にも有効・時々めくって状態を見る
ホウレンソウの収穫:「少しずつかき取り」と「株ごと寒締め」
冬の寒さに強いホウレンソウ。「かき取り収穫」でベランダ栽培でも長く楽しむことができます。株ごと収穫の場合、「寒締め(かんじめ)」をすることで甘さが増します。
春まきの場合には、とう立ちしやすいため「株ごと収穫」を基本にします。

少しずつ収穫:「かき取り」で長く楽しむ!
ホウレンソウは外葉から少しずつ収穫できる「かき取り収穫」も可能です。
- 収穫開始の目安
- 草丈15〜20cmになったら収穫可能
- かき取り収穫
- 外側の葉から順に採る(中心の葉を5〜6枚残す)
- 不織布はかけたまま育てる
- 株を傷めず長期間楽しめる
- ホウレンソウは、他のかき取り野菜に比べて「とう立ち」しやすい。
(2〜3回の収穫でトウ立ちする場合もある) - 夜間の光に注意して、栽培を継続しましょう。
株ごと収穫:「寒締め」してみよう!
寒さに当てることで葉に糖分が蓄えられ、グッと甘みが増します。
- 草丈が20〜25cmごろ(食べたい大きさになったら)
- 不織布を外す
- 1週間そのまま育てる
- 株元から一気に収穫
- まとめて調理したいときや、収穫後に新しい株を植える場合に便利
- いったん寒締めをすると、その後のかき取り収穫はトウ立ちしやすくなるので注意しましょう。
春まきは「株ごと収穫」に
- 春の栽培は、株ごと収穫する
- 春になると花芽が出やすくなるので注意
- とう立ちを確認したら「菜花」も一緒に収穫する
ホウレンソウ収穫のまとめ
- 収穫方法はライフスタイルや好みに合わせて使い分け可能
- かき取り収穫を続けると株の寿命が延び、長く楽しめる
- 寒締めすれば、極甘のホウレンソウが堪能できる
- 株ごと収穫した後は、新しい種や苗の植え付けに切り替えられる
ホウレンソウのシュウ酸対策
収穫したホウレンソウを安心しておいしくいただくために、シュウ酸に関する知識と適切な調理法を知っておきましょう。

ホウレンソウに含まれるシュウ酸について
ホウレンソウは、栄養価が高い一方で「シュウ酸」という成分が含まれています。
- エグみ(アク)の主な要因
シュウ酸は、ホウレンソウ特有の苦味やエグみ(アク)を引き起こす主な成分。 - ミネラル吸収への影響
体内でカルシウムなどのミネラルと結合し、そのミネラルの吸収を妨げる可能性が指摘されている。 - 適切な調理で対処可能
シュウ酸を過剰に摂取すると健康への懸念が指摘されることもあるが、ホウレンソウは適切な調理を施すことで、含有量を減らすことが可能。
一般的な摂取量であれば、過度に心配する必要はないと考えられています。
シュウ酸を効果的に減らす調理の基本
シュウ酸は水溶性の性質を持っているため、調理の工夫で含有量を減らすことができます。
- お湯で茹でる
- 冷水で洗い流す
- カルシウムと一緒に摂取
シュウ酸を減らす調理法①たっぷりのお湯で茹でる
シュウ酸を取り除く上で、最も効果的な方法の一つです。
- 鍋にたっぷりのお湯を沸騰させる。
- ホウレンソウを入れ、茎から先に、葉の部分も短時間(30秒〜1分程度)でサッと茹で上げる。
- このままザルに取り、水分を落としてもいただける(丘あげ)。
※茹で汁には溶け出したシュウ酸が含まれています。
シュウ酸を減らす調理法②:茹でた後は冷水で洗い流す
さらに水にさらすと、色鮮やかに仕上がります。
- 茹で上がったホウレンソウをすぐに冷水(または流水)にさらす。
- 冷えたら、水気を絞る。
- これにより、さらに溶け出したシュウ酸が洗い流され、エグみが軽減される。
シュウ酸を減らす調理法③:カルシウムと一緒に食べる
シュウ酸とカルシウムが結合してできるシュウ酸カルシウムは、体内で吸収されにくいため、ホウレンソウを食べる際にはカルシウムが豊富な食材(乳製品、豆腐、小魚など)を一緒に食べると、シュウ酸によるカルシウム吸収阻害の影響を和らげることができます。
例:ホウレンソウとチーズのグラタン、ホウレンソウと豆腐の味噌汁、ホウレンソウの卵とじ(牛乳入り)など。
このように、ホウレンソウのシュウ酸は適切な調理法を知っていれば、美味しく、安心して楽しむことができます。
ホウレンソウの調理例 10選+4選!:ベランダから採れたてをいただく
ベランダ菜園で育てた採れたてのホウレンソウは、甘みと柔らかさを最大限に楽しめます。
ここではホウレンソウを使った、美味しくて手軽な調理例をご紹介します。

1.まずはこれ!シンプルな美味しさ:ホウレンソウのおひたし(かつお節がけ)
素材の味を楽しむ、最も簡単な調理法の一つです。
- 作り方: ホウレンソウをサッと茹で、冷水にとって色止めをし、水気を固く絞ります。食べやすい長さに切り、器に盛り付けます。削り節を乗せ、お好みの量のめんつゆやだししょうゆをかけます。
- ポイント: 茹ですぎず、手早く冷やすことで、鮮やかな緑色とシャキシャキ感が保てます。
2. 定番!ホウレンソウのごま和え
茹でたホウレンソウに調味料を和えるだけの定番料理です。
- 作り方: ホウレンソウをさっと茹でて水気を固く絞り、食べやすい長さに切ります。すりごま、しょうゆ、砂糖(またはみりん)を混ぜたタレで和えれば完成です。
- ポイント: 冷蔵庫で少し冷やすと味が馴染んで美味しくなります。
3. あっという間に完成!ツナとホウレンソウのレンジ蒸し
火を使わずに作れる、栄養満点の一品です。
- 作り方: ホウレンソウを洗い、ツナ缶(油を切る)と一緒に耐熱皿に入れます。酒(少々)を振りかけ、ラップをして電子レンジで加熱します。加熱後、ポン酢しょうゆやめんつゆで味付けをすればOKです。
- ポイント: ホウレンソウの水分で蒸し上げるため、旨味が逃げません。
4. 香り豊か!ホウレンソウとベーコンのソテー(バター炒め)
バターの香りとベーコンの塩気がホウレンソウによく合います。
- 作り方: フライパンにバターを熱し、ベーコン(またはハム)を炒めます。ホウレンソウ(生または軽く下茹で)を加えてさっと炒め、塩コショウで味を調えます。
- ポイント: 最後に少量のしょうゆを垂らすと、香ばしさがアップします。
5. イタリアン風!ホウレンソウの卵とじ(オムレツ)
ホウレンソウを卵で包んで、彩りも豊かに仕上げます。
- 作り方: 炒めたホウレンソウに溶き卵を流し入れ、優しく混ぜて半熟状に仕上げます(卵とじ)。または、チーズを加えて丸く焼き上げれば、具材たっぷりのオムレツになります。
- ポイント: 粉チーズや顆粒コンソメを加えると、洋風の風味が増します。
6. 朝食にぴったり!ホウレンソウとチーズのトースト
食パンに乗せて焼くだけの、手軽でおしゃれな朝食メニューです。
- 作り方: 食パンに、軽く炒めるかレンジ加熱したホウレンソウと、チーズ(ピザ用チーズやスライスチーズ)を乗せます。トースターでチーズが溶けて焼き色がつくまで焼けば完成です。
- ポイント: ベーコンやハムを一緒に乗せると、さらにボリュームアップします。
7. ご飯がすすむ!ホウレンソウと豚肉のオイスターソース炒め
中華風の味付けで、ご飯によく合う炒め物です。
- 作り方: 豚こま切れ肉を炒め、色が変わったらホウレンソウ(生または軽く下茹で)を加えてさらに炒めます。オイスターソース、醤油、少量の砂糖、酒で味を調えれば完成です。
- ポイント: ニンニクの薄切りやショウガの千切りを加えると、香りがさらに良くなります。
8. あと一品に最適!ホウレンソウと卵の中華スープ
ホウレンソウの緑と卵の黄色で、彩り豊かなスープです。
- 作り方: 鍋に鶏ガラスープ(顆粒を溶かしたもの)を沸かし、ホウレンソウ(食べやすい長さに切る)を加えます。ホウレンソウがしんなりしたら、溶き卵を回し入れ、ふわっと浮き上がったら完成です。塩コショウで味を調えます。
- ポイント: 最後にごま油を少量たらすと、香ばしい風味が増します。
9. 栄養満点!ホウレンソウと豆腐の味噌汁
いつもの味噌汁にホウレンソウを加えるだけで、栄養価も彩りもアップします。
- 作り方: だし汁を沸かし、豆腐(さいの目切り)を入れます。豆腐が温まったら、ホウレンソウ(食べやすい長さに切る)を加え、しんなりしたら火を止めて味噌を溶き入れます。
- ポイント: ホウレンソウは煮すぎると色が悪くなるので、最後に入れるのがおすすめです。
10. パスタに絡めて!ホウレンソウとキノコのクリームパスタ
ホウレンソウの緑が映える、クリーミーなパスタです。
- 作り方: フライパンにバターを熱し、お好みのキノコとホウレンソウを炒めます。生クリーム(または牛乳と小麦粉少々)とコンソメを加えて煮詰めます。茹でたパスタを加えてソースと絡め、塩コショウで味を調えれば完成です。
- ポイント: ベーコンや鶏肉を加えると、より豪華になります。仕上げに粉チーズを振っても美味しいです。
ここからは、「間引き菜」も利用できる、さらに簡単な4選をプラス!
11.混ぜるだけ!和風混ぜご飯
茹でたほうれん草を取り分けて保存しておけば、すぐに完成。
- 作り方:茹でておいたホウレンソウを細かく刻み少量の油をまぶし、炊き上がったご飯に混ぜる。
ごまやだし少量で味付け。 - ポイント:やわらかく甘い葉が、ご飯に馴染みやすく、簡単に野菜摂取量アップ。
12.間引き菜でも!ナムル風和え物
少量でもすぐに調理できるので、無駄なく美味しく食べられます。
- 作り方:間引きで出た若葉を切り、ゴマ油・塩・にんにく少々で和える
- ポイント:白ごまや刻み海苔で香り豊かに。加熱したものは、お弁当やビビンバなどのいろどりにも。
13.温冷どちらでも!ホウレンソウのポタージュ・クリームスープ
- 葉を軽く茹で、ブレンダーでつぶして牛乳や豆乳と合わせるだけ
- 顆粒チキンスープの素を入れても
ポイント:冬の甘みを活かした自然な味わいで、野菜嫌いでも食べやすい
14.お子さまにも!ホウレンソウのスムージー・ジュース
- ヨーグルトや豆乳と一緒にジューサーミキサーにかける。ハンディーブレンダーで更にお手軽に。
- レモンやてんさい糖を入れると飲みやすくなる。若い葉なら生でも食べやすく、色鮮やかで栄養もたっぷり。
- にんじんを少量入れるとさらに栄養価もアップ。
クセの少ないホウレンソウは、このように色々な料理に活用できます。
ベランダで収穫した新鮮なホウレンソウで、日々の食卓に彩りをそえてみましょう。
ホウレンソウ栽培のQ&A:よくあるお悩みと解決策
種をまいても芽が出ません…
光条件・浸水・温度が合わず、発芽が揃わないことがあります。発芽までは土を乾かさないことが大切です。発芽促進の加工をされた種を使うと初心者の方でも失敗が少なくなります。
- 種を浸水し、土をしっかりかぶせる
- 不織布とビニール袋で保温し、発芽までは乾燥させないよう注意
- プライミング処理などがされた種にすると発芽がそろいやすくなる
発芽したのに、消えたり枯れてしまいました。
土の水分が多い場合や、有機質が多い場合に起こりやすい現象です。立ち枯れ病の可能性もあります。
- 加湿に注意
特に生育初期には、水やりを控えめにする - 土づくりをする場合
完熟した堆肥を使用し肥料などもしっかり混ぜて、種まきまでしばらく土を寝かせる - 土を再利用したい場合
熱消毒後、肥料成分の少ない土・種まき用培養土などを上にまいてから再度挑戦してみてください
ホウレンソウが大きくなりません。
冬のベランダでは、低温による生育停滞がいちばん多い原因です。
その他の環境もあわせて整えると育ちやすくなります。
- 寒さで生育が止まっている:10℃を下回る日が続くと成長が鈍くなります。不織布に加えてビニール袋で保温し生育を促しましょう(とう立ちに注意)。
- 日当たり不足:日照が弱いと葉が伸びません。できるだけ明るい場所へ移動。
- 密植:株間が狭いと生育が止まりやすいので、早めに間引く。
- 肥料不足:葉が薄く細いときは、液肥を1〜2週ごとに。
- 水やりムラ:乾燥しすぎ/湿りすぎはどちらも生育不良に。
- 古い土の影響:養分不足や硬さが原因になることも。更新すると改善しやすい。
古い土を再利用している場合は、酸性に傾くと生育が鈍ることがあります。次回は苦土石灰などでpHを調整すると改善します。市販の培養土では調整の必要はありません。
葉が黄色くなってきました。どうしたらいいですか?
水切れや肥料不足、株が混み合うことで栄養が行き届かなくなる場合があります。環境を整えると回復しやすくなります。
- 水切れ・肥料不足・密植が主な原因
- 適切な間引きや追肥を行う
葉が硬くてえぐみが強いのですが…
寒さで甘みが乗る前に収穫したり、収穫が遅れたときに硬さやえぐみが出やすくなります。収穫のタイミングを調整してみてください。また肥料過多でも起こる現象です。
- 寒さにあて、甘みが増してから収穫
- 収穫が遅いとえぐみが強くなる
- 適正量を施肥する
小さい蕾(つぼみ)のようなものがついています。これは?
蕾のように見える部分は、とう立ちの初期サインです。生育途中でも起こることがあり、見つけたら早めに収穫すると安心です。
- 小さい苗でもとう立ちすることがある
- 夜間の明かり(防犯灯・室内灯)が原因になる場合も
- 暑さの残る秋や、春先の気温差でもトウ立ちしやすい
- 蕾を見つけたら早めに株ごと収穫
- トウ立ちしたものも食べられる
ベランダ菜園では、プランターや土を入れ替えるだけで、再びホウレンソウを栽培したり、すぐ次の栽培に切り替えられるのも嬉しい点です。
おわりに:冬のベランダで甘いホウレンソウを楽しもう!
ホウレンソウは、寒さにあたるほど甘みが強くなる葉もの野菜。
プランターでも育てやすく、冬のベランダに緑をそえてくれます。
- 発芽のコツ
- かき取り収穫
- 寒締め
この3つを押さえると、より充実した栽培が可能になります。
種まき前に水に浸す「催芽処理」で発芽がそろいやすくなります。初心者の方は「プライミング処理」などの加工された種を使うと失敗しにくいのも魅力です。
外葉を摘みとりながらの「かき取り収穫」は、ベランダ菜園ならではの長く楽しむ方法。
クセの少ないホウレンソウは、サッとひと茹でして様々な料理に応用できます。
何より「寒じめホウレンソウ」の濃厚な甘み!これは、自分で育てる醍醐味です。
寒い季節でも青々と茂るホウレンソウの葉。
ぜひベランダに立つのを楽しみながら、冬の緑黄色野菜の代表「ホウレンソウ」を育ててみてください。
【ご購入時の注意点】
・購入時は、販売元、価格、および書籍の形式(紙または電子)をご確認ください。
・Amazonでは、Kindle版(電子書籍)が先に表示される場合や、公式販売以外の出品(中古品・高額転売品など)が混在する場合があります。
・楽天市場では、電子書籍(楽天Kobo版)が検索結果に含まれることがあります。
・ホウレンソウの袋栽培
(誌面のみ・放送はありません)
・ホウレンソウのプランター栽培・畑栽培
>>お手持ちのスマホやパソコンで対象の電子書籍が読み放題・ブラックフライデー 期間に加入すると3ヶ月99円も選べる!「Kindle Unlimited 30日間無料体験」はこちらから
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参考文献(2025年11月参照)
種苗法(平成十年法律第八十三号)
https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000083
農林水産省「品種登録データ検索」
https://www.hinshu2.maff.go.jp/vips/cmm/apCMM110.aspx?MOSS=1
公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会「流通品種データベース」
https://hinshu-data.jataff.or.jp/varieties/search?clear=1
文部科学省「食品成分データベース」
https://fooddb.mext.go.jp/
文部科学省「日本食品標準成分表 2020年版(八訂) 増補2023年」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html
https://www.mext.go.jp/content/20230428-mxt_kagsei-mext_00001_011.pdf

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